「生き抜くための数学入門」読了

「生き抜くための数学入門」を読み終わった。

生き抜くための数学入門 (よりみちパン!セ 23)
新井 紀子
理論社 (2007/02)
売り上げランキング: 3155


これはタイトルが表しているように、数学の本だけど、同時に生き方の本でもある。


本の冒頭で「自由に生きるために数学をやるのよ!」と著者は叫ぶ。


そして、
宇宙人にかけ算を教えたり、
○×ゲームのルールを考えたり、
お金持ちになる方法を考えたりしながら、
当たり前だと思っていた数学の、当たり前じゃないこと
難しいと思っていた数学の、難しくないこと
何の変哲もないと思っていた数学の、とても変なこと
を説明して、それが人として生きることとどう結びつくかも語る。


そして最後に数学の限界の話をしたあとで、ロックに結ぶ。

宇宙が有限だとして、だからどうだというのだ?
ロックの可能性が有限だとして、だからどうだというのだ?
面白いことはもうすでに始まっている。
問題は、「で、やるの?やらないの?どっちなの?」ということなんでしょうね。

この本の「16回めの授業」で「博士の愛した公式」ことオイラーの公式が、
「最後の授業」で人間の論理的能力の限界を示したゲーデル不完全性定理が出てくる。


この2つを理解するために、買ったけど読んでなかった
オイラーの贈物」吉田武

オイラーの贈物―人類の至宝eiπ=-1を学ぶ (ちくま学芸文庫)
吉田 武
筑摩書房 (2001/11)
売り上げランキング: 26099
おすすめ度の平均: 4.5
5 蛇足のようになりますが
5 吉田武の贈物
5 数学が気になっている方に。一生つきあえる本。

不完全性定理―数学的体系のあゆみ」野崎昭弘

不完全性定理―数学的体系のあゆみ (ちくま学芸文庫)
野崎 昭弘
筑摩書房 (2006/05)
売り上げランキング: 2977

を次に読もうと思う。


追記:え、オイラーの贈物、絶版なの?3515円からって高すぎ!