はじめてお金をもらってプログラムを書いたころのこと

はじめて仕事としてプログラムを書いたのは、15年くらい前に事務用品の販売店でアルバイトをしていたときのことだった。
プログラマとしてじゃなくて事務のバイトとして雇われていた。小さな会社で社内にまともな業務システムがなくて、顧客管理をワープロ専用機の住所録機能で間に合わせている状態だった。増え続ける顧客にとても対応できなかったので、「顧客データをちゃんとしたデータベースに移行しましょう」と提案して、ワープロ専用機のデータをDOS版の桐でインポートできる形式に変換するPerlスクリプトを書いたのがはじまり。

やがてWindowsの時代になって桐からMS Accessに移行して、必要な帳票をデータベース使って出力したいよねえ、とかそんな社内の要望に応えているうちに、いつのまにかただのデータベースが業務システムになっていった。つぎはぎだらけでDBの設計もおかしくて、今から考えるとよくあんなので業務まわしてたなと思うけど。
Accessでつくったアプリケーションを改善することが社内の業務を改善することに直結していて、家にいるときでもいつも改善のことを考えていて、ネタを思いついたときは次の日会社に行くのが楽しみでしょうがなかった。

今は転職してプログラマとして雇われていて、楽しく仕事してるけど、あの頃の「仕事楽しかった感」にはまだ追いついてないなあ。
でも、プログラマが僕の一生の仕事だということは信じている。

中島聡さんの記事を読んで、そんなことを思った。